• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

近代上海における滬劇の形成と展開

Research Project

Project/Area Number 16720078
Research InstitutionHiroshima University of Economics

Principal Investigator

三須 祐介  広島経済大学, 経済学部, 講師 (60339653)

Keywords滬劇 / 近代 / 上海 / 遊楽場 / 申曲 / 文明戯 / 灘簧戯 / 地方劇
Research Abstract

今年度は、二度に亙る現地調査(上海)と一回の国内研究交流(大阪)を行なうとともに、現地上海において関連の演劇資料などを発見、購入することができた。
滬劇の形成期についての研究は、前年度より継続中であり、現地研究者の周良材氏の研究成果を踏まえて、論文「早期滬劇演目への視点-周良材氏の研究を中心に-」(『広島経済大学研究論集』第28巻第1号2005年6月)にとりまとめた。それ以降の都市における滬劇の上演状況についても『新世界』の記事調査を含め、各種資料にあたり継続的に調査中である。来年度にはデータベース化に着手したい。『申曲日報』のデータベース化については順次進めている。
上海図書館での調査では、49年の新中国建国前後における滬劇の状況を示す史料を閲覧・複写し、滬劇が新政権の下でどのような上演を経験していったのか、という点を中心に分析した。その結果、新中国建国直後の数年間は、まだかなり自由な雰囲気の中で、民国期からの流れを汲む上演活動が行なわれていたこと、一方で、新文芸工作者など、伝統劇とはゆかりのない人物が滬劇の「演出」に関与していた(させられていた)実態などについて、一定程度明らかにすることができた。滬劇が、民国期における形成・繁栄期から、建国後、政治の道具として硬直化するまでの、曖昧な期間の上演活動の実態把握は、当該研究にとっても重要であり、今後も継続的に研究していく。なお、当該時期の滬劇上演に関わる研究成果を「滬劇の『導演』-『羅漢銭』とその周辺-」(『中国文学研究』第31期,早稲田大学中国文学会;印刷中)としてとりまとめた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 早期滬劇演目への視点-周良材氏の研究を中心に-2005

    • Author(s)
      三須祐介
    • Journal Title

      広島経済大学研究論集 28・1

      Pages: 1-12

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi