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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ドイツ語の動詞範疇と項の典型的主体性・客体性の関係について

Research Project

Project/Area Number 16720091
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

野上 さなみ  琉球大学, 法文学部, 助教授 (80325828)

Keywords接頭辞(be-) / 動詞の他動性 / 他動詞化 / 動詞の意味論 / (項の典型的)主体性 / (項の典型的)客体性 / 非対格・非能格動詞 / (変化の)漸次性
Research Abstract

本年度の研究テーマとして『接頭辞be-の機能』および『非人称受動態の成立条件』の二つを計画していたが、接頭辞be-を付加するにあたり、基本動詞が他動詞である場合と自動詞である場合とで、あらかじめ備えていなければならない条件に大きな違いがあるため、本年度はそこに焦点を絞って特に詳しく研究することにした。
4月から7月に、先行研究をまとめる形で、他動詞に同接頭辞を付加するための条件を明確にした上で、8月・9月にはドイツ・テュービンゲン大学に赴き、資料収集およびネイティヴ・スピーカーによるインフォーマント・チェックを行い、自動詞と同接頭辞との関係を明確にする作業を行った。10月以降これらの資料やデータを整理し、次ページに挙げた発表論文にまとめ上げた。論証できた結論を以下の四点にまとめる:
(1)他動詞にこの接頭辞を付加するには、動詞の直接内項に『漸次性』が備わっているか、叙述される出来事に反復性が認められなければならなかったが、これらの条件は自動詞には該当しない。
(2)自動詞へのこの接頭辞の付加は一種の他動詞化として捉えることができる。
(3)この他動詞化は、基本動詞となる自動詞の唯一の項が一定の主体性を備えている場合に限って可能である。
(4)自動詞から二項の結果相構造を作る他動詞化のプロセスと比べた場合、(2)の他動詞化は統語的制約よりも意味論的条件が優先されるタイプの他動詞化であるという特徴がある。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] ドイツ語の自動詞と接頭辞be-の関係について2005

    • Author(s)
      野上 さなみ
    • Journal Title

      西日本言語学会編 機関誌 『ニダバ』 第34号(未定)

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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