2004 Fiscal Year Annual Research Report
副詞の用法を予測する連用修飾の関係構成の体系化と日本語教育文法への応用
Project/Area Number |
16720100
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
井本 亮 国立大学法人福島大学, 経済経営学類, 助教授 (20361280)
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Keywords | 修飾限定 / 副詞的修飾関係 / 動詞句 / 情態副詞 / 結果構文 / 二次叙述関係 / 語彙意味論 / 概念意味論 |
Research Abstract |
今年度は当初の計画通り,副詞的修飾関係の関係構成を予測可能なかたちで記述するための実証的研究および理論的基礎研究を行い,研究実績として以下の研究発表・研究論文を発表した。 1.副詞的修飾関係の記述的研究 (1)研究発表 a.「状態記述の副詞的成分と空間概念」第77回関東日本語談話会(2004年12月11日,学習院女子大学) b.「空間的変化と空間的状態-「さかさまに置いた」再訪-p」第2回現代日本語文法研究会(2004年12月12日,筑波大学) c.「動詞の意味と副詞的修飾関係」第70回韓国日本学会国際学術大会(2005年2月19日,韓国高麗大学) (2)研究論文 a「誇張表現としてのホド構文」『日本語と日本文学』第39号(筑波大学国語国文学会,2004年8月,1-15頁) b.「連用修飾と動詞-修飾の基本原理と関係構成の多様性から動詞句の意味を探るアプローチ-」『國文學-解釈と教材の研究』2005年5月号(學燈社,印刷中) c.「状態変化の修飾--副詞的修飾関係の成立過程と決定要因--」矢澤真人・橋本修編『現象と理論のインタラクション』所収(ひつじ書房,2005年刊行予定) 2.修飾関係の関係構成システム構築に関する基礎研究 (1)研究発表 a.「構造保持束縛における副詞的修飾の取扱について」第1回構造保持束縛理論研究会(2004年8月24日,神田外語大学) b.「副詞的修飾とアスペクト解釈」第2回構造保持束縛理論研究会(2005年3月14日・15日,神田外語大学) 次年度は,今年度の研究実績にもとづき,研究成果の公表,基礎研究を継続して行う予定である。
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Research Products
(3 results)