2005 Fiscal Year Annual Research Report
副詞の用法を予測する連用修飾の関係構成の体系化と日本語教育文法への応用
Project/Area Number |
16720100
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
井本 亮 福島大学, 経済経営学類, 助教授 (20361280)
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Keywords | 修飾限定 / 副詞的修飾関係 / 状態変化 / 情態副詞 / 結果構文 / 二次叙述関係 / 語彙意味論 / 概念意味論 |
Research Abstract |
■今年度は当初の計画通り,実証的研究および理論的基礎研究を行い,以下の研究成果を発表した。 ■副詞的修飾関係の記述的研究 1.研究論文 (1)「動詞句の意味と副詞的修飾関係-関係構成のあり方を重視するアプローチ」『日本学報』64輯,韓国日本学会,2005年8月 (2)「状態変化の修飾-副詞的修飾関係の決定要因と事象構造」『現代日本語文法 現象と理論のインタラクション』矢澤真人・橋本修編,ひつじ書房,2006年3月 (3)「状態記述の副詞的成分-空間事態に関わる修飾関係と構文」『日本語の研究』(投稿中) 2.研究発表 (1)「状態変化の進展と時間」(シンポジウム『現代日本語文法における現象と理論のインタラクション』2005年10月8〜9日,筑波大学) ■修飾関係の関係構成理論構築に関する基礎研究 1.研究発表 (1)「統語的複合動詞後項の作用域と意味解釈の計算」(第3回構造保持束縛理論研究会,2005年5月6〜7日,神田外語大学) (2)「状態変化事態における段階性と時間性をめぐって」(第4回構造保持束縛理論研究会,2005年7月28〜29日,神田外語大学) (3)「「V-すぎる」の概念構造について:段階性分析と有界性分析」(第4回構造保持束縛理論研究会,2005年8月11〜12日,神田外語大学) ■以上の研究成果によって,動詞の語彙クラス・動詞文の事象類型と副詞的成分の両者の意味的性質から副詞的修飾関係を予測できる成算が高まった。本研究により,直観によらない副詞理解のための教育シラバス構築のための基礎データは概ね収集できたと考えられる。なお,投稿中・未発表の研究成果については今後速やかに公表するべく,準備を進める。
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Research Products
(2 results)