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2006 Fiscal Year Annual Research Report

存在・所有を表す漢語合成語に関する実証的・理論的研究とその日本語教育への応用

Research Project

Project/Area Number 16720121
Research InstitutionOsaka University of Foreign Studies

Principal Investigator

山川 太  大阪外国語大学, 日本語日本文化教育センター, 助教授 (00314435)

Keywords漢語合成語 / 語彙意味論 / 語彙概念構造 / Qualia Structure / 日本語教育
Research Abstract

昨年度に明らかにした以下の内容を更に精緻化し、また、外国語教育(日本語教育)における漢語習得とも関連付けて論文化した。
・「在」を含む漢語合成語は、[+animate]の存在主体にも[-animate]の存在主体にも言及可能であるが、これは「在」自体が定めるものではない。
・「在」を含む漢語合成語における存在主体のanimacyおよびその他の意味特徴を決定するのは、結合される漢字のもつ特質構造における語彙的意味情報である。
さらに、日本語教育での漢語習得にとっては、漢字(漢語)そのものに関する詳細な"字義"の知識よりも、むしろ"意味的な"イメージや"百科事典的"知識というような概念が重要であるとの見込みが提出された。
また、語彙意味論(lexical semantics)のフレームワークが「漢語」という範疇にも適用が可能であるということも示すことができた。と同時に、「いる」「ある」の有する文法的な制約と漢語レベルでの問題とは、ある程度切り離して教育していくべきであるとの主張もなされた。このことは、品詞としての語彙項目(特に動詞)が持つ"文法"のほかに、品詞に収まりきらない漢語というレベルの要素が持つ"文法"が存在する可能性を示唆していることになる。つまり、日本語話者のレキシコン(辞書)には、漢字(漢語)の意味情報(字義ということではない)が細かに記載されていることになる(理論上は、漢字一文字ごとに記載される)。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 漢語合成語における意味構造 -有・在・居の場合-2007

    • Author(s)
      山川太
    • Journal Title

      人文学会論叢 31号(発行予定)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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