2004 Fiscal Year Annual Research Report
小学校への英語導入における大学、行政、教育現場の効率的協力体制の研究
Project/Area Number |
16720133
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
與儀 峰奈子 琉球大学, 教育学部, 助教授 (80284933)
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Keywords | 小学校英語教育 / 英語教員養成 / 英語教員の研修 / パートナーシップ / 人材育成 / 教育体制 / カリキュラム開発 / コミュニケーション |
Research Abstract |
近年のめざましいグローバル化、高度情報化、インターネットの普及等に伴い、英語によるコミュニケーション能力や情報リテラシーの育成が強く求められている中で、小学生を対象とした早期英語教育への関心が一段と高まってきた。 入門期の英語教育が極めて重要であることから、そのカリキュラムの編成に当たっては、細心の注意を払い、それぞれの発達段階に応じた学習内容を導入する必要がある。そこで最も危惧されることは、その教科を担当できる十分な人材の確保である。従って、この計画を推進していくためには、行政サイドとしては英語教員の大幅な新規採用と現職教員の再教育が必須であり、それに加えて、大学・地域行政・教育現場の3者が連携・協力してより効率的な教育体制の確立が急務であるであることは言うまでもない。 そこで本研究の計画スケジュールに従い、本年度は、まず大学・地域行政・教育現場が連携・協力し、人的交流を円滑にするための基盤整備について沖縄県の教育関係者と協議を行った。第二に、教育機関と地元企業との連携による「パートナーシップ・プログラム」が実施されている米国ロスサンゼルスで、現地の小学校や教育委員会を訪問し、教育関係者と言語教育についてデイスカッションをするなどして、資料収集・調査研究を行い、その調査結果に基づき、指導方法、教員養成および教員の研修プログラムに関する考究を行った。第三に、本年度後期には32名の将来英語教員を志している学生を小学校に派遣し7回の実践授業を行った。第四に、本年2月には琉球大学附属小学校において動物を題材とした公開研究授業および研究会を開催した。 また遠隔講義システムと英語教育を融合した異文化間リアルタイム交流会等の効果と可能性についても提案した。以上が本研究の実績報告である。 今後以上の成果と知見を踏まえ、人的資源の安定的確保に向けたネットワークの構築と大学・地域行政・教育現場の3者が連携・協力して、英語教育プログラムの効果的な提供が可能となる教育体制の確立を目標とし研究を継続する。
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