2004 Fiscal Year Annual Research Report
学習者トレーニングが英語学習者の自主性開発に与える実際的効果に関する研究
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16720137
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Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
Principal Investigator |
JUANITA Heigham 椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 助教授 (50340170)
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Keywords | Self-access / Independent learning / autonomy |
Research Abstract |
今年度における学習者トレーニングと英語学習者の自主性開発に関する研究は、以下の2点を主な構成要素として実施された。 ・海外でのインタビュー及び視察による調査 ・国内での学生に対する調査 1.海外調査により得られた知見 (1)米国及び英国の大学において、大学教育課程への入学準備として各国からの学生に英語を教授するESL教師に対するインタビュー調査。これらのインタビューでは、日本人学習者の自主性に関して以下のような共通する特徴が語られた。 ・自分の意見を明権に語ることが困難である。 ・問題解決能力が低い。 ・問題処理の方法を知らない。リサーチ、情報収集の方法についての知識に欠ける。 ・他の学生と比較して、より教師のサポートと指導を必要とする傾向にある。 これら4点の指摘は、日本人学習者の中では野心的であるはずの海外留学者に於いても自主性が欠落していることを示唆しており、日本の英語学習者における自主性開発の新手法が必要であるという研究者の立場をサポートするものであった。 (2)ヘルシンキ大学ALMS(Autonomous Language Learning Modules)における完全自主的学習法に基づく英語学習プログラムの取材。ここでの学生は自身の学習スタイルと志向について明確な意識を持ち、過去の学習体験についても批評的に省察する能力を備えていることが観察された。 2.国内における学生の調査による知見 語学学習能力に対する自己評価調査については、統制群、実験群の双方に於いて僅かな上昇が見られた。標準試験の結果については、実験群においてより大きな進歩が観察された。
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