2007 Fiscal Year Annual Research Report
意味構造と統語構造のリンキングの獲得における形態素の役割について
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16720139
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
庄村 陽子 (一瀬 陽子) Fukuoka University, 人文学部, 准教授 (30368881)
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Keywords | 第二言語習得 / 形態素 / 項構造 / インターフェース / 自他の交替 / 統語構造 / 明示性 / 使役構造 |
Research Abstract |
今年度の研究計画に基づき、2005年の調査で得られたデータ分析を通して、さらに浮かび上がった数々の問題点を解明すべく、フォローアップ調査を実施した。場所は前回同様、オーストラリアだが、被験者の重複を避けるために、前回とは異なる機関であるMacquarie大学に協力を要請した。事前に倫理委員会の承認が必要だったため、必要書類を作成して提出し、委員会の承認を得てから調査を実施した。 具体的には先行テスト、Picure-cued Task, Acceptability Judgment Testの3種類のテストを調査内容として盛り込んだ。対象となる被験者は英語母語話者の日本学習者で、熟達度は中級以上ということで募集した。現地ではMacquarie大学の人文学部の先生方のご協力も得て、ウェブ上のみならず、フライヤーや口頭でのアナウンスなど最善を尽くしたものの、予定した人数の被験者に達することはできなかったが、データ分析に支障は無い。現地の先生方との研究情報交換もできて、大変有意義な出張となった。 統制群としての日本人被験者に関しては、専任校の学生さんにご協力いただいた。数多くの方に快くボランティアを引き受けていただき、スムーズに目標人数に到達することができた。 また情報収集のため、広島大学で行われた「思考と言語研究会」などに出席し、今後のデータ分析、論文執筆への示唆を得ることができた。海外からの参加者も多く、大変有意義な会であった。今後の実験計画にも是非役立てていきたい。
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