2004 Fiscal Year Annual Research Report
新聞の中のアメリカ植民地〜17世紀後半イギリスの情報伝達に関する研究
Project/Area Number |
16720171
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
石井 健 北海道教育大学, 教育学部岩見沢校, 助教授 (30303043)
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Keywords | イギリス:アメリカ / 近世史 / 社会史 / 新聞 / 情報 / 17世紀 |
Research Abstract |
本年度は、以下のような3つの史料群を対象として、アメリカ植民地関連の記事が17世紀の新聞に掲載された頻度、分量、内容等を調査した。 (1)ピューリタン革命中発行の各新聞については、おもに政府系新聞を中心に1650年代発行の各紙を調査した。この時期の新聞は発行点数・発行総数ともに相当の分量になるため、史料収集の面では予定通りとは言い難い。しかし、外国情報はおもに政府系新聞に由来するので、系統的な調査という面では十分な成果が得られている。 (2)『ロンドン・ガゼット』紙については、1660年代後半から1680年代初めまでの発行分の調査が終了した。京都大学附属図書館所蔵資料の調査が中心であり、2度の出張をつうじて順調に調査は進行している。 (3)1660年代前半の政府系新聞については、対象史料すべてについて調査を完了した。手書きのニューズレターについては、現存する一部については調査したが、今後さらなる所蔵・内容調査が必要である。 これら調査結果のうち、『ロンドン・ガゼット』紙にかんしては、1660年代後半について調査結果を分析・整理し、3月に開催された第4回社会・生活研究会において「新聞の中のアメリカ植民地〜1660年代発行の『ロンドン・ガゼット』からの素描」と題して中間報告を行った。
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