2004 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀イギリス極東外交における台湾の位置づけと在台領事館の役割
Project/Area Number |
16720180
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Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
藤波 潔 沖縄国際大学, 総合文化学部, 講師 (20328652)
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Keywords | イギリス外交史 / 極東地域 / 台湾 / 領事館 / 淡水 / 日本 / 台湾総督府 / 中国 |
Research Abstract |
本年度は本研究の開始年度であったため、主として研究遂行に必要な史料の収集と分析、関係文献等の購入、並びに研究遂行上必要となる備品の購入をおこなった。具体的には次の通りである。 (1)イギリスNational Archivesでの史料収集 2004年8月10〜19日の日程で、ロンドンのNational Archives所蔵の史料のうち、台湾駐在領事館の報告書を中心とする関係史料を収集した。収集した資料の分析によって、イギリスの台湾に対する外交政策の実態解明が期待されるが、現在当該史料の分折を遂行中である。 (2)台湾国史館台湾文献館での史料収集 2005年2月14〜18日の日程で、台湾の国史館台湾文献館所蔵の「台湾総督府公文類纂」のうち、イギリス領事館が開設されていた淡水地区に関する行政史料を収集した。収集した資料の分析により、日本による台湾領有直後の時期における英日間の外交実態の解明が可能となるが、現在分析を進めている最中である。 (3)備品その他の購入 イギリスでの史料収集を効率化するため、デジタルカメラ、付属品及び記録媒体を購入した。また、史料の複写、関連文献(計14冊)の購入をおこなった。 (4)その他 当研究費の補助によるものではないが、関連する実績として下記のものがある。 ・「第4回台湾総督府文書学講習会」(2004年10月21〜24日、国立台湾師範大学)において「歴史資料論-台湾総督府文書における外交文書」の講師を担当 ・「第3回淡水学曁清法戦争120周年国際学術検討会議」(2004年10月29〜30日、淡江大学)において「「淡水地域」研究計画之展望-[国際性]の視点から-」を報告
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