2005 Fiscal Year Annual Research Report
英国の文化遺産産業における「自文化」表象に関する人類学的研究
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16720217
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
塩路 有子 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 助教授 (70351674)
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Keywords | 英国 / コッツウォルズ地域 / 文化遺産 / 文化遺産産業 / 自文化 / 文化表象 / ビクトリア・アルバート博物館 / チッピング・カムデン |
Research Abstract |
本年度は、主に文化遺産産業の全国レベル(国際レベル)としてロンドンのヴィクトリア・アルバート博物館における英国のデザイン展示1500-1900 (British Galleries)と町レベルの文化遺産産業としてコッツウォルズ地域チッピング・カムデンで進展している手工芸ギルド・トラストによるアーツ・アンド・クラフツ博物館の開設活動について現地調査を実施した。 2005年9月には、ロンドンの同博物館の7人の学芸員(うち一人は同博物館の運営に携わる)と展示技術者に同展示の完成までについてインタビュー調査を行った。また、チッピング・カムデンでは、同博物館の開設までのトラストの活動についてトラスト事務局長とトラスト員たち、建築士、デザイナーにインタビュー調査を実施した。 2006年3月には、ロンドンで英国のデザイン展示を担当したデザイナーと同博物館のシニア学芸員にインタビュー調査を実施した。チッピング・カムデンでは、国の助成金を得たことで、2007年秋の博物館開設のめどがたったことで、より具体的で綿密な活動案が同トラストにおいて議論されており、会計報告、博物館の教育面や観光との関わり、アメリカやオーストラリアとのネットワークづくりなどについて、トラスト員にインタビュー調査した。 いずれレベルの博物館においても、その内部での社会関係や外部との関係に焦点をあてた。 今後は、これらのインタビュー調査を詳細に分析し、展示やその他の資料の分析と合わせて、展示や博物館開設における自文化表象の形成過程を具体的に明らかにしていく。
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