2006 Fiscal Year Annual Research Report
英国の文化遺産産業における「自文化」表象に関する人類学的研究
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16720217
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Research Institution | Hannan University |
Principal Investigator |
塩路 有子 Hannan University, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (70351674)
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Keywords | 英国 / ヴィクトリア・アルバート博物館 / コッツウォルズ地域 / 文化遺産産業 / 自文化表象 / トラスト / 英国展示 / コートバーン博物館 |
Research Abstract |
今年度は、これまでの成果としてとりまとめたものとして、2007年6月に国立民族学博物館の共同研究会「会社神話の経営人類学」において「博物館における『新神話』:英国ヴィクトリア・アルバート博物館の英国展示をめぐって」というタイトルで発表を行った。ヴィクトリア・アルバート博物館における新しい常設展である「英国展示」をめぐって、その成り立ちまでの背景と展示場公開までの経緯を通してスタッフ間と同博物館に生まれた新しい社会関係や共通する文化に焦点をしぼった。現在、その発表内容は同共同研究会の研究報告論文として印刷中である。 また、9月に渡英調査を実施した。とくにコッツウォルズ地域チッピング・カムデンで進行中の「コートバーン博物館」の開館に伴う組織内の新しい動きに着目し、同博物館の運営母体である手工芸ギルド・トラストのトラスト員に聞き取り調査を行った。この活動に関しては博物館の開館という新しい段階に入ったことで、トラスト内で新旧トラスト員の交代が見られた。どのような経緯でだれが新しいトラスト員になったか、またどのような役割を担っているのかなど主に組織内の改変をめぐって調査した。9月までの同トラストの活動については、6月に開催された国立民族学博物館の共同研究会「ソシアル概念の再検討:ヨーロッパ人類学の問いかけ」において「ツーリズムとコミュニティ:『外からのまなざし』を内包する英国カントリーサイド」というタイトルで発表した中にとりまとめた。
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