2004 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカビデオ産業におけるネットワークの外部性について
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16730121
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大橋 弘 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (00361577)
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Keywords | ビデオゲーム / ネットワークの外部性 |
Research Abstract |
本年度の前半は、データを収集する作業をおこなった。データを3つの経路から収集した。まずウェブサイトから収集した。カナダ政府のデータベースにアクセスすることにより、データをダウンロードした。次に、カナダのブリティシュコロンビア大学へ赴き、図書館や学内データベースにアクセスすることでデータを得た。カナダはアメリカにその地理的な関係から、アメリカのビデオ産業の市場動向を探る上でも非常に重要である。さらに、アメリカのデータを得るために、ジョージタウン大学の大学院生を雇用し、アメリカ議会図書館からデータを収集してもらった。以上のデータ収集作業を、東京大学の修士学生を雇用して、電子データベース化することができた。 これらのデータを用いて、本年度の後半には、基本統計量の作成に着手をした。ビデオゲーム産業は大きく分けて、ハードウェア(コンソール)の部分と、ソフトウェア(ゲームタイトル)の部分とに分類することができる。それぞれ、ハードウェアとソフトウェアとについて基本統計量の作成に取り掛かっている段階である。 これと平行して、アメリカビデオゲーム産業におけるハードウェア市場における消費者の購買行動と、ソフトウェア市場におけるゲームソフト会社の参入行動をモデル化する作業を検討し始めている。これらのモデル化は、来年度、データを実際に推計する際に非常に有用である。ハードウェアにおける消費者購買行動は、離散選択モデルを用いることを考えている。ソフトウェアにおける参入モデルは、カルガリー大学のジェフリーチャーチと、テルアビブ大学のニールガンダルのモデル(Journal of Industrial Economicsに1989年に公表された)に使われているモデルを参照する予定である。
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