2004 Fiscal Year Annual Research Report
電子商取引が垂直的市場構造および社会厚生に与える影響に関する研究
Project/Area Number |
16730133
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
中山 雄司 大阪府立大学, 経済学部, 助教授 (20326284)
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Keywords | 電子商取引 / eコマース / 垂直的市場構造 / 社会厚生 |
Research Abstract |
本年度は,研究の出発点として産業組織論や経営学(management science, marketing science)の分野において製造業者・流通業者間の取引関係(流通チャネル)の問題および電子商取引の問題を分析した既存の文献を展望した。また,電子商取引が徐々に普及し始めている出版産業と音楽産業についてその現状を商業統計表およびその他の統計データを用いて調査した。 その後,一番目の研究課題[Nakayama (2002) International Journal of Automotive Technology and Managementのモデルに製造業者を組み込み,製造業者・既存の小売業者・電子商取引に従事する新しい小売業者の3者間の戦略的依存関係を分析するためのモデルを構築する]および二番目の研究課題[どのような条件の下で再販制度を含む垂直的取引制限が製造業者と小売業者の契約において用いられるのか,あるいは用いられないのかを上記のモデルを用いて分析する]に取り組み,論文作成の準備を行った。
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