2004 Fiscal Year Annual Research Report
経済成長実証分析におけるモデル・アンサートゥンティー問題
Project/Area Number |
16730137
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
西山 朗 慶應義塾大学, 総合政策学部, 専任講師 (60374154)
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Keywords | 経済成長 / モデル・アンサートゥンティー / 実証分析 / 経済成長決定要因 / 経済学 |
Research Abstract |
平成16年度には、これまでの研究成果を論文にまとめ、当該研究の中間報告として発表し、学術面での社会的貢献に成功した。具体的には、2本の研究論文(英語;共著)を、欧米の査読つきジャーナルに出版した。さらに、研究テーマに関する書評(英語;単著)を欧米の経済学ジャーナルに出版した(11.研究発表を参照)。 発表された2本の論文は、共に、査読つきジャーナル上での出版であったことを強調しておきたい。平成16年度が3年間にわたる当該研究期間の第1年目であることを考慮に入れれば、出版という形でこれらの研究業績が生み出されたことは、質と量の両面において特筆に価する。 平成16年度に予定していた研究計画は、(1)先行研究の再検討と問題点の模索、(2)Bleaney-Nishiyama(2002)論文の抜本的見直し、(3)実証研究開始への準備、これら3点である。これらの計画はすべて実行され完了し、平成17年度に当該研究を継続しさらに深めてゆくための基盤を構築した。世界を先導するジャーナルに記載された研究テーマに関する論文をサーベイ(survey)し、「何が問題とされるべきなのか」を慎重に分析し検討した。Bleaney-Nishiyama(2002)論文を根本的に見直し、「どのように改善してゆくことができるのか」を、他の文献と比較しながら考察した。また、最新の計量経済学分析ソフトウェア(LIMDEP ver.8.0)を完備すると同時に、多くの出所から最新のデータを入手した。それらのデータを厳密に比較検討し、詳細に分析し、一層本格的な実証分析に取り組む準備を完了した。 これらの結果、平成16年度の研究計画を達成していると自己分析しており、平成17年度において当該研究を継続し進めてゆく上での十分な土台が形成されていると考えている。
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Research Products
(3 results)