2005 Fiscal Year Annual Research Report
所得格差が政策決定へ与える影響を,選挙結果等政治過程との関係を含めて実証分析する
Project/Area Number |
16730162
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
西川 雅史 埼玉大学, 経済学部, 助教授 (90334143)
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Keywords | 市町村データ / 所得16階層データ / 財政政策の政策評価 |
Research Abstract |
研究概要 ・2005年度の研究 研究最終年度(2006年度)に成果をとりまとめられるよう,(1)収集したデータの整理と公開,(2)研究成果の随時発表,(3)先行研究のサーベイをした.以下,これら3点について概要をまとめる. (1)2005年度に収集・整理した所得データを分析し,後述する論文を作成しはじめた.また,市町村ごとの所得16階層データは,これまで実証分析に供されたことがないため,第三者への公開と利用をすすめるため研究会(法政大学黒川研究室,公共選択学会に関係する先生方と院生を中心とする研究会)を立ち上げた.また,部分的には,所得データと政治データを縦覧可能なデータベースを公開し新たに本年は,市町村議会の長期選挙データを県として保有している福岡県選挙管理委員会から,市町村議会の選挙データを拡充した. (2)2005年度は,すでに整理した所得データを利用した研究成果を,財政学会,公共選択学会,その他研究会などで発表した.また,『計画行政』(既刊),『日本経済研究』へ論文を投稿し,中央大学出版会からは,中央大学財政研究会での成果(一つの章を担当)が叢書として発行される.また,2005年1月末締め切られた国際財政学会へエントリー済. (3)地方財政にまつわる実証研究を林正義(財務省,来年度より一橋大学)との共著でサーベイした.この成果は,『フィナンシャルレビュー』から出版予定.
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