2004 Fiscal Year Annual Research Report
企業倒産回避のためのターンアラウンド戦略の有効活用による事業再生および再活性化
Project/Area Number |
16730199
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
大柳 康司 専修大学, 経営学部, 講師 (30365845)
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Keywords | ターンアラウンド / 事業再生 / 健全度 / 戦略評価 / ニューラルネットワーク / 共分散構造分析 / 縮小戦略 / 復帰戦略 |
Research Abstract |
本年度は、来年度実施予定のアンケート調査のための基礎データ収集および分析方法の検討を主として行った。アンケート調査のための基礎データとして、ターンアラウンド戦略評価の論文に限定されることなく、人的資源管理、マーケティング、コーポレート・ガバナンスなどの分野においても、ターンアラウンド戦略に関連するものをピックアップし、これらの文献を検討した。こちらの整理は来年度の前半まで行う予定である。 分析方法に関しては、従来の数値データの分析に限定することなく、幅広い分析を行うため、データマイニングの手法に関しても、検討を行った。特にテキストマイニングを念頭に手法の習得を行っている。企業から公表されているデータは必ずしも、数値データのみではなく、テキスト文書も多数でてきている。その意味で、今後の研究の拡張を考えるに、このテキストマイニングを利用した分析が非常に重要であるということを感じている。 本年度の研究成果としては、5月に学会にて、ターンアラウンド戦略の成果を測定する健全度の概念を報告し、さまざまな研究者から意見をいただいた。その他として、税務経理協会より5月出版予定の『経営分析事典』に、「共分散構造分析」、「ニューラルネットワークモデルの利用」、「分析領域の拡張」という3テーマに関して、論文を執筆した。「共分散構造分析」と「ニューラルネットワークモデルの利用」に関しては、主として手法の解説ではあるが、応用例として、今回の研究課題であるターンアラウンド戦略の効果測定を一部利用している。「分析領域の拡張」に関しては、現在検討している定性的な変数の利用、テキストの分析やさまざまな分析視点を事例をあげながら、紹介したものである。 今後の研究予定であるが、来年度の11月下旬送付予定のアンケートを実施するための質問紙の作成に注力するつもりである。
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