2004 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル・ビジネスとMBA-日本、韓国、中国での活用と課題-
Project/Area Number |
16730204
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Research Institution | Wako University |
Principal Investigator |
金 雅美 和光大学, 経済経営学部, 講師 (20366967)
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Keywords | MBA / ビジネス・スクール / 中国人MBA / 韓国人MBA / グローバル・ビジネス / 日韓中比較 / 日本人MBA / グローバル人材育成 |
Research Abstract |
「グローバル・ビジネスとMBA」研究全体の意義は、まだ解明が進んでいない韓国人と中国人MBAの実態を日本人MBAとの比較の視点から明らかにすることにある。 第1に、調査・研究の整理を踏まえ、実態調査のために、仮説を設定した。日本では米国MBAの活用があまり進んでいない。特に日本企業では、一般社員とMBAとの差別化を避けるため、MBAが社内でエリート意識を持つことを懸念している。すなわち、MBAを優遇したり活用しようとする意識はあっても、やはり主流は一般社員の活用なのである。逆に、「MBAだから」といった意識はしないよう心がける企業が多い。しかし、韓国や中国ではどうであろうか。 そこで第2に、韓国や中国では日本よりもMBAは一般社員と差別化されており(優遇されている)、彼らのエリート意識も高いのではないかと推測し、韓国では米国MBAは「処遇上はあまり優遇されないが、活用されている」という仮説を設定した。さらに中国では、「米国MBAの活用が進んでおり、優遇されている」という仮説を設定した。 第3に、これらの仮説を実態調査により、検証している。現時点では、中国での実態調査が終了したところであり、2005年度は韓国での実態調査そして総括(MBAの日韓中比較)までを修了する予定である。 最終的には、日本、韓国、中国における米国MBAの実態をグローバル・ビジネス(HRM)の側面から比較検討する。そこで、日本人MBAの活用課題や問題点がより明らかになるのではないかと考えている。
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