2004 Fiscal Year Annual Research Report
エレクトロニクスメーカーの製品開発における戦略的顧客インターフェイスの構築
Project/Area Number |
16730212
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
井村 直恵 京都産業大学, 経営学部, 講師 (10367948)
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Keywords | コンピテンシー / 知識移転 / 人材開発 / 組織間関係 |
Research Abstract |
本年度は、製品開発企業が顧客間インターフェイスをうまく構築する上で、各開発者に求められている能力を明示化する方法について調査・研究した。 具体的には、2つのアプローチから、行動の記述を試みた。 1)コンピテンシーと呼ばれる手法を用いて、高業績を収める開発者の行動形態を記述する方法がある。この考え方に基づけば、高業績者の行動形態を把握し、明示化することによって、彼らが持つ暗黙的な知識を移転可能な知識とすることが出来ると考えられる。本年度は、高業績者へのヒアリングを繰り返すことから、彼らが持つ行動特性を既述し、それをモデル化しようと試みた。 2)上記の考え方の延長上に、人材開発の考えがある。エレクトロニクスメーカーにおける顧客間インターフェイスは、特に取引される財が生産財である場合、継続性が高いため、消費財に比べて構造化しやすい。また、継続性が高いということは、人材開発により業績が伸びる可能性が高い。このような考えのもと、企業が顧客間インターフェイスを構築するために優先すべき要素は何であるかを調べるため、調査票の設計を行った。本調査票については、17年度にプレテスト及び本テストを実施する予定である。 来年度は、この実績をベースにして、企業の協力を得て上記調査票調査のプレテスト及び本テストを実施の予定である。 残された課題として、実証調査を行う上で、プロジェクトの成果をどのような成果変数で測定するか、主観的・客観的データをいかにして収集するかという点がある。これについては、本年度のヒアリング調査等により絞り込んでいく。
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Research Products
(1 results)