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2004 Fiscal Year Annual Research Report

資格制度導入に伴う社会福祉現場の分業構造の変容の実証的研究

Research Project

Project/Area Number 16730266
Research InstitutionAomori University

Principal Investigator

吉村 治正  青森大学, 社会学部社会学科, 助教授 (60326626)

Keywords社会福祉 / 職業資格 / 労働市場
Research Abstract

社会福祉現場において職業資格制度が導入されたことによって、いわゆる「タテ型」の労働市場構造の中に「ヨコ型」の労働市場が形成されることで、どのようなコンフリクトが生じ、そこからどのような適応の形態が生じてくるか、これをフィールドワークを通じて明らかにしていくのが本研究の目的である。研究初年度は、刊行資料の検討と地方都市における福祉施設関係者のインタビューを行った。初年度調査でわかったのは、社会福祉現場における雇用管理は、従来は正規職員の長期雇用という形態が支配的であったのに対し、資格制度の導入がパートタイム労働の増加と離職率の増加という二つの現象を引き起こしていることである。労働力の流動性が高くなったとも言えるが、組織の管理者は必ずしも肯定的な評価をしていない。資格取得の過程で習得される技能の水準が低すぎるという評価が管理的立場にいる者から見られるが、そこには同一職種内で移動する「ヨコ型」労働市場に対する反発も少なからず見出される。「内部育成」の重要性を指摘するインフォーマントも少なくない。こうした管理者からの評価に対し、新規に労働市場を形成しつつある有資格労働者がどのような適応を果たしているのかは、次年度の調査課題となる。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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