2004 Fiscal Year Annual Research Report
現代における仏教系社会福祉事業の実践状況と今後の方向性に関する研究
Project/Area Number |
16730293
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
藤森 雄介 淑徳大学, 国際コミュニケーション学部, 専任講師 (20364896)
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Keywords | 社会福祉学 / 仏教社会福祉 / 融通念仏宗 / 時宗 |
Research Abstract |
本年度予定していた研究実施計画のうち、まず「1.先行研究の再分析」の一つとして掲げていた各宗団の社会福祉実践や関係調査の実施状況等については、幸いにも、本研究代表者が、浄土宗総合研究所仏教福祉研究班の研究スタッフとして関わることができ、本研究と同様の調査の実施に加わる等、浄土宗を中心に一定程度の把握をすることができた。また、天台宗や臨済宗に関しては、宗務に関わっておられる方と直接お会いして、その現状をお伺いすることができている。 また、「2.「時宗」及び「融通念仏宗」の寺院に対する一次調査(実態調査)の実施」については、当初の予定通り、「時宗」26教区全414ヶ寺(実母数は正住職寺院316ヶ寺)、「融通念仏宗」14教区全359ヶ寺(実母数は正住職寺院261ヶ寺)に対して、(1)基本属性、(2)寺院の社会福祉事業実践(i.社会福祉関係施設の運営の有無、ii.社会福祉関係事業の実施の有無、iii.NGO・NPO活動実践及び関心の有無等)、(3)各寺院の住職個々人の社会福祉事業実践(i.個人としての(民生委員、保護司等の)社会福祉関係職務の引き受けの有無、ii.仏教と社会福祉に関する考え方等)の項目についてアンケート調査を実施することができた。ちなみに、アンケート回収率は、「時宗」47.9%、「融通念仏宗」42.9%であった。現在、一定程度の量的把握を行なうべく、エディテングやデータクリーニング作業を継続中である。 なお、平成17年3月27日に開催された第19回国際宗教学宗教史会議世界大会では、本研究代表者は、ラウンドテーブル「戦後日本における仏教と社会福祉」の参加者の一人として、今年度の研究実績等も踏まえた報告を行っている。
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