2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16730297
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
川上 富雄 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (70318567)
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Keywords | 社会福祉協議会 / コミュニティワーク / 社会福祉援助技術現場実習 / 社会福祉教育 |
Research Abstract |
市町村社協が展開するコミュニティワーク実践は、これまで諸外国から取り入れられてきたコミュニティワーク理論との整合が充分図られておらず、経験主義的・属人的な部分が多い。この研究では市町村社協が取り組んでいるコミュニティワーク実践を抽出・整理・分析するとともに、それらを社会福祉士養成教育における「社会福祉援助技術演習」や「社会福祉援助技術現場実習」に反映させ、より実践的な教育展開を図ることを目的としている。その初年度に当たる平成16年度は以下の研究を行った。 (1)市町村社協実習に関する実態調査 市町村社協における社会福祉援助技術現場実習の現状・内容を明らかにするために、実習受入経験のある市町村社協(581社協)を対象に、実習プログラムと社協実践の専門性認識に関する調査を行った。回収195社協(無効1)で、回収率は33%。 (2)国際会議への参加 平成16年10月にアデレード(オーストラリア)で開催されたIASSW(国際社会福祉学校連盟)国際研究大会に参加し、コミュニティワーク教育の世界的到達点を確認したとともに、2年目の研究課題である北米・英国のコミュニティワーク実践およびコミュニティワーク教育に関する訪問調査対象先の目処を付けることができた。 残された課題として、(1)の調査については調査票の集計にしか至っておらず、当初予定していた一部社協への訪問・インタビュー調査が行えなかった。2年目の継続課題としたい。また、当初平成16〜17年度の計画として挙げていた文献研究(海外のコミュニティワーク関連テキストのリストアップ、収集、要訳)については、行えなかったため2年目の継続課題としたい。
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