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2004 Fiscal Year Annual Research Report

近代沖縄における学校受容の二重構造化過程-報徳会運動の新機軸-

Research Project

Project/Area Number 16730391
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

背戸 博史  琉球大学, 生涯学習教育研究センター, 助教授 (50305215)

Keywords近代沖縄 / 学校 / 旧慣温存政策 / 風俗改良会 / 字
Research Abstract

平成16年度における本研究は、沖縄県内外に散在する関連史・資料の収集をなすとともに、収集した史・資料の分析をなし、研究課題の周辺的事項についての整理を試みた。
日本近代化過程における民衆統合のメカニズムは、「前近代的秩序」の擬制化過程であった。「旧慣尊重」政策により、とりわけ学校において、前近代的秩序は擬制化され、民衆は近代に馴致していったのである。
一方、沖縄の近代化過程は、琉球処分以後、「旧慣温存」政策によって統治機構の温存をはかりつつ、教育政策によって「本土化」をすすめるというものであった。いずれの過程においても、学校は重要な役割を担ったが、前者のコンセプトが旧来的な価値との親和性によって民衆に近代を馴致させるものであったのに対し、後者のコンセプトは、旧来的な価値と新たな価値(近代)との間にある圧倒的な落差を以て人びとの遅滞意識を喚起し、その受容を促すものであったのであった。
当初、その中心的な役割は、本土から招来された学校教員が担ったが、その活動を主体的に受容し、自主的な展開へと転化させたのは各字に生起した風俗改良会であった。
平成16年度の本研究では、近代沖縄における学校受容の構造には、風俗改良会の地域的展開が極めて大きく関与しているという仮説を得たのである。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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