2005 Fiscal Year Annual Research Report
戦前期中等学校「国語科」教員検定試験制度に関する歴史的研究
Project/Area Number |
16730424
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
小笠原 拓 鳥取大学, 地域学部, 講師 (20372675)
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Keywords | 中等学校教員検定試験(文検) / 中等学校「国語科」の枠組み / 「国語科」教員の教養 / 教員養成 / 試験制度 / 教育と学問の関わり / 教員の学びと自己形成 / 新屋敷幸繁 |
Research Abstract |
【調査研究等】本年度は、研究計画に基づき、以下の3点を中心に作業を行った。 第1に、試験問題の実態を明らかにするために、試験問題一覧表の作成を進めた。現在、第1回から第66回までの試験問題について、整理を終えている。その内容については、第107回全国大学国語教育学会において、自由研究発表を行なった。 第2に、試験問題の作成に携わった試験委員について調査を進めた。受験手引書や雑誌記事等を参考に試験委員を確定し、それぞれの委員の履歴や受験生に対する姿勢等について調査を続けている。その成果の一部は、全国大学国語教育学会から依頼されたパネルディスカッションでも生かされた。 第3に、「文検国語科」において、雑誌などを通じて多くの受験生指導を行った人物の一人である新屋敷幸繁について調査を実施した。彼の蔵書が保管されている沖縄市立図書館をはじめ、公共機関や大学図書館で多くの資料を発見しただけでなく、遺族である新屋敷美江氏(幸繁の義娘)にも面会し、履歴書等の貴重な資料を閲覧・複写することができた。 【学会発表等】 (1)第107回 全国大学国語教育学会 自由研究発表 (主催:全国大学国語教育学会,於岐阜大学,2005年10月29日) 題目:「文検国語科の研究」-試験問題の分析を中心に- (2)(参考)第107回 全国大学国語教育学会 パネルディスカッション(パネリスト) (主催:全国大学国語教育学会,於岐阜大学,2005年10月29日) 題目:国語教育史に見る国語学力の行方(テーマ:現代の言語環境と国語学力)
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