2004 Fiscal Year Annual Research Report
組合せデザインの離散構造の解明および情報通信分野への応用
Project/Area Number |
16740064
|
Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
足立 智子 東邦大学, 理学部, 講師 (40366505)
|
Keywords | GDデザイン / 組合せデザイン / 数理モデル化 / RAID |
Research Abstract |
研究代表者は,これまで,組合せデザインの離散構造の解明および情報通信分野への応用について研究を行ってきた.本年度は,研究代表者は主に,(1)組合せデザインの一種であるGPデザインの離散構造の特徴付けとその構成法,(2)組合せデザインを用いて情報通信分野におけるRAID(redundant array of independent disks)への応用に関する研究を行った。 (1)組合せデザインの一種であるGDデザイン(group divisible design)は,従来からさまざまな研究がなされてきた.本研究では,パラメータに注目して,GDデザインの離散構造について特徴付けを行い,その構成法についても研究を行った. (2)RAIDを数理モデル化すると,information diskをグラフの辺で,check diskをグラフの頂点で表せることが知られている.このRAIDのシステムに注目し,任意の一定個数で連続するinformation diskに対して,関連するcheck diskが一定個数以下となるようなinformation diskの順序付け(cluttered ordering)を見出すことがRAIDの記録効率向上のために有用である.本研究では,ある特定の性質を持つRAIDのシステムに注目し,2次元parityを持つ場合について,wrapped Δ-labellingを用いて効率的な書き込み順序を求める方法を見出し,具体的にいくつかのwrapped Δ-labellingを求めた.
|