• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

完全非線形楕円型・放物型偏微分方程式の境界値問題の可解性と解の挙動の解析

Research Project

Project/Area Number 16740077
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

滝本 和広  広島大学, 大学院理学研究科, 助手 (00363044)

Keywords完全非線形偏微分方程式 / 境界値問題 / 粘性解 / 広義解 / 解の存在と一意性 / 解析学
Research Abstract

完全非線形の楕円型・放物型偏微分方程式に対し,その境界値問題の可解性および解の性質について研究を行っている.本年度行った研究とその成果を以下に述べる.
一つは,昨年度までに引き続きk次基本対称関数(k=1,・・・,n,ここでnは空間次元)により定まる曲率方程式(以下,k-曲率方程式と呼ぶ)についての研究である.凸関数のクラスに対して、そのk-曲率がボレル測度として得られることを証明した.それにより,k-曲率方程式に対して弱い意味の解である「広義解」を定義することができるようになった.加えて,広義解の基本的な性質についても考察した.特に,別の弱い意味の解として知られている「粘性解」の概念を(凸関数のクラスでは)包含していることは特筆に値する.この結果はk-曲率方程式の特別な場合であるガウス曲率方程式(k=n)に関する結果の拡張となっており,また今後のk-曲率方程式に対する境界値問題の解の存在・一意性の研究にも有用であると考えられる.
次に,本年度は一般の完全非線形楕円型・放物型偏微分方程式についても研究を行った.ある条件を満たす完全非線形方程式の粘性解において,1つの等高面は常に除去可能であることを証明した.この種の研究はこれまで半線形および準線形方程式に対してのみ行われてきたが,完全非線形方程式に対しては本研究が初めてである.さらに,本研究の結果は既知の結果の多くを含むものとなっている.このことについての論文は現在投稿中である.

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Generalized solutions of curvature equations2007

    • Author(s)
      Kazuhiro Takimoto
    • Journal Title

      Nonlinear Analysis : Theory, Methods & Applications (印刷中)

  • [Journal Article] Solution to the boundary blowup problem for k-curvature equation2006

    • Author(s)
      Kazuhiro Takimoto
    • Journal Title

      Calculus of Variations and Partial Differential Equations 26・3

      Pages: 357-377

  • [Journal Article] Solutions with boundary blowup for k-curvature equation2006

    • Author(s)
      Kazuhiro Takimoto
    • Journal Title

      反応拡散系に現れる時・空間パターンのメカニズム(京都大学数理解析研究所講究録) 1498

      Pages: 99-112

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi