2004 Fiscal Year Annual Research Report
超高光度赤外線銀河中に埋もれた活動銀河核の探査-ダストに隠された銀河形成の解明-
Project/Area Number |
16740117
|
Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
今西 昌俊 国立天文台, 光赤外研究部, 主任研究員 (00311176)
|
Keywords | 天文学 / 超高光度赤外線銀河 / 赤外線観測 / ミリ波観測 / X線観測 / すばる / 野辺山 / Spitzer |
Research Abstract |
1.ハワイ島マウナケア山頂の米国IRTF3m望遠鏡を用いた、明るい天体の観測的研究を終了し、査読論文として成果を公表した(次ページの論文1,2,3)。2004年9月に英国のレスター大学で行われた国際学会に参加し、口頭発表を行った(論文1,3の内容)。 2.日本のすばる望遠鏡を用いた、統計的に有意な数の、暗い超高光度赤外線銀河の観測に成功した。現在精力的なデータ解析を実施中であり、来年度の後半に査読論文として投稿する計画である。 3.米国の赤外線天文衛星Spitzerへの、私自身の観測提案が採択され、数多くの天体の観測データが得られることになった。2004年11月に、米国のカリフォルニア州パサデナで行われた国際学会に参加し、私自身の観測戦略の詳細に関する発表を行った。現在データが手元にやって来つつある段階で、データ解析を実施中である。 4.日本の野辺山ミリ波干渉計を用いた、観測的研究を行った。最初の天体の観測結果に関しては、査読論文として出版済みである(論文2)。今年度は、延べ23夜の観測を行い、新たに2天体の高品質の観測データを取得した。データ解析はほぼ終了し、論文執筆を開始した。 5.ヨーロッパのX線天文衛星XMM-Newtonを用いた観測を行った。最初の天体のデータ解析は終了した。2天体目の観測も終了し、データが手元にやって来るのを待っている段階である。 6.来年度打ち上げ予定の日本の赤外線天文衛星ASTRO-Fを用いた観測計画の戦略を、共同研究者と議論した。 7.一連の研究成果は、国内の研究会、具体的には2004年7月の野辺山ミリ波干渉計の研究会、8月のASTRO-F研究会、9月のALMAの研究会、12月の理論懇将来計画シンポジウム(3件の発表)、2005年3月の日本天文学会(3件の発表)にて、発表した。
|
Research Products
(3 results)