2005 Fiscal Year Annual Research Report
大口径紫外線用イメージィンテンシファィアの高感度化
Project/Area Number |
16740130
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浅岡 陽一 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (40345054)
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Keywords | 第一世代イメージインテンシファイア / 大口径 / 紫外線用 / 超広視野高精度望遠鏡 / 大気チェレンコフ光 / 大気蛍光 / GRB光学閃光 / Ashra実験 |
Research Abstract |
本研究では、Ashra望遠鏡の高感度化を目的としたUV用イメージインテンシファイア(UVII)の改良・開発を行う。本年度は、既に開発済みのφ400mmUVIIの評価のまとめと、それを基にした大口径化(≧φ500mm)、及び完成したφ500mmUVII試作器のAshra実験サイトでの性能評価・安定性のチェックを行った。以下に各項目の成果概要をもとめる。 φ400mmUVII性能評価:高感度化試作品に反映するために行ってきた、φ400mmUVIIの性能評価の結果を論文にまとめた[Y. Asaoka et al.,IEEE Transactions on Nuclear Science,52(2005)5]。この性能評価結果は、新たに製作したφ500mmUVIIの性能を評価し、問題点を理解・改善していくためのリファレンスであり、非常に重要である。 入力窓大口径化:前年度の開発結果により、φ600mmの入力面の試作に成功したが、ガラス加工の歩留まりや安全性の面で安全係数が足りないことが判明したので、φ500mmにて再度電場設計、機械設計を行った。ガラス加工の負担を低減しつつ、解像度を改善し、望遠鏡へのマウント等を考慮した設計が完成した。 φ500mmUVII性能評価:完成したφ500mmUVII試作器をAshra実験サイト(ハワイ島マウナロア山)にて試験した。望遠鏡へのインストールが可能なことを確認し、Ashra望遠鏡焦点面として機能することを証明した。また、解像度、安定性等の評価を行った。
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