2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16740142
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菅谷 頼仁 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80324747)
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Keywords | K中間子 / 稀崩壊 / トリガー |
Research Abstract |
高エネルギー加速器研究機構で行われているE391a実験ではK_L→π^0vv^^-崩壊の精密測定により、CKM行列における虚数項ηを決定する。理論的な不定性が少ない一方、その非常に小さな崩壊分岐比から非常に難しい実験になっている。平成16年度に測定が行われたが、ビームタイムが非常に限られていた。しかしながら、これまで行われてきた実験の感度を超えることで新しい物理の発見を目指している。その為にも平成17年度における更なるビームタイムの獲得を行うだけでなく、その際更なる高統計を目指すための測定器のアクセプタンスの向上が本研究の目的である。その為にはより複雑なトリガー回路の設計製作、高速なデータ収集系が必要とされる。さらに、この研究結果は将来の50GeV-PSを用いた数々の実験に要求される、高速データ収集システムにも応用して行く。 E391a実験におけるデータ収集の第一期は平成16年の2月から7月までの期間行われた。同時にいくつかのスペシャルランもなされた。その中では、次の実験で効率のよいトリガーをいかに設計するか考察するために必要なデータも収集された。物理解析とともに次回実験の最適化のための理解も進んでいる。 より複雑なトリガーに対応するための書き込み可能な集積回路(PLD)を内蔵したモジュールの製作も計画中である。試作機をNIM規格で設計した。現在、基盤の製作が終了しており、その組み立てを行っている。
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