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2004 Fiscal Year Annual Research Report

超精密機械工作を応用した高感度小型傾斜計の開発

Research Project

Project/Area Number 16740251
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

高森 昭光  東京大学, 地震研究所, 助手 (00372425)

Keywords固体地球物理学 / 計測工学
Research Abstract

本研究では、超精密工作技術によって製作する一体型折りたたみ振り子(FP)と、光検出を利用した小型傾斜計の開発を行っている。
2年計画の初年度である本年度は、共同研究者とともに、折りたたみ振り子の概念設計の検証と、実際に設計を行うに当たって問題となる点の洗い出しを行った。FPを低周波化して、傾斜計の実効振り子長を伸ばすためには、ヒンジ部のバネ定数を小さくすることが必要である。このため、当初は厚さ10μm、長さ2cm程度の薄膜を利用することを計画していたが、膜の加工を依頼する共同研究者の試験によって、膜長を長くすると膜厚を均一に保つのが困難になることがわかったため、膜長は1mm以下に抑える代わりに、FPの倒立振り子部の荷重を増加させて低周波数化を目指すことにした。具体的な設計、試作は次年度に繰り越すことになった。
FPの位置を検出するためのセンサーとしては、光ファイバー束と高輝度発光ダイオードを組み合わせた光検出器を開発・試用した結果、良好な分解能(0.01nm)が得られた。この感度を制限している主要因は光の散射雑音であることも判明したので、より感度を高める工夫をしたファイバー束を製作するとともに、集光効率を高めるための非球面レンズの利用、強度変調の導入などを検討してた。
引き続き、FPの製作を行い、光センサーと組み合わせて傾斜計を構成して、試験する。また、サーボ型での運用を考慮して、デジタル制御系との組み合わせも試みる計画であるから、今年度はそのための準備を行った。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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