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2004 Fiscal Year Annual Research Report

蛍光性有機小分子プローブによるDNA損傷検出

Research Project

Project/Area Number 16750058
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

西沢 精一  東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (40281969)

KeywordsDNA損傷 / 蛍光検出 / リガンド / 脱塩基部位
Research Abstract

本研究は,有機小分子プローブを利用するDNA損傷蛍光検出法の開発を目的とする。具体的には,DNA損傷の修復過程において"脱塩基部位"が出現することに着目し,これをDNA損傷の"マーカー"として蛍光性小分子プローブにより検出するもので,既に,小分子プローブとしてAMND(2-amino-7-methyl-1,8-naphthyridine)を用いることにより,脱塩基部位生成の有無を簡便に蛍光検出(励起波長:350nm,検出波長:410nm)できることを見出している。
しかし,本系をより優れたシステムとするためには,(1)励起波長をより長波長にすること,(2)蛍光シグナル変化を消光ではなく,発蛍光タイプにすること,(3)結合定数をより強化すること,が必要である。
上述の課題を克服するために,本年度は,AMNDの基本骨格に別の蛍光団を導入した有機小分子プローブを設計・合成した。具体的には,蛍光団としてニトロベンゾキサジアゾール(NBD)基を利用したプローブ(AMND-NBD)を合成し,その機能を評価した。その結果,AMND-NBDが,発蛍光タイプ(検出波長:550nm)のプローブとして機能することが分かった。これは,AMNDでは,核酸塩基認識部位(ナフチリジン骨格)そのものが蛍光発色団として機能するため,脱塩基部位に挿入することによって上下の塩基とのスタッキングによりその蛍光が消光するのに対し,AMND-NBDでは,AMND部位のみが脱塩基部位に挿入するためであると考えられる。また,AMND-NBDでは長波長励起(485nm)が可能で,さらには,ナフチリジン骨格由来の蛍光(410nm)を併せてモニターすることにより,分析化学的に有用なレシオメトリック解析が可能であった。
以上のように,優れた蛍光特性を有するDNA損傷検出用の小分子プローブの開発を達成した。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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