2004 Fiscal Year Annual Research Report
PCクラスタを利用した難成形板材の成形条件高速最適化システム開発
Project/Area Number |
16760097
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
日野 隆太郎 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10283160)
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Keywords | 高速最適化 / 板材成形 / 高精度・低精度解析モデル / 近似応答曲面法 / 並列分散処理 |
Research Abstract |
●最適化システムの基礎の構築 最適化プログラム(近似応答曲面法を応用した手法)と板材成形シミュレーションプログラムの組み合わせにより,板材成形条件最適化システムの基礎を構築した. 高精度な板材成形シミュレーションは一回の計算時間が長いため,これを少なくとも数十回は繰り返す最適化計算にはきわめて長い時間を要し,これが実用化を妨げる障害のひとつになっている.そこで高精度モデル(計算時間が長い)と低精度モデル(計算速度が速い)を併用した高速最適化システムを構築した.この方法では,まず高精度・低精度両モデルの解の比較を行い,これに基づいて低精度モデル補正関数を構築し,その後補正された低精度モデルのみを用いて最適化を行う.これにより,計算精度を大きく損なわずに高速最適化が可能となる. この手法をいくつかの簡単な問題に適用した結果,その有効性が確認されている.この結果については平成16年度に3回の学会発表を行っている. ●並列分散処理システムの導入 上述の最適化システムは応答曲面法に基づく最適化手法を用いている.そのため,応答曲面を逐次構築するために複数の設計点における応答を繰返し計算する必要がある.ここで各設計点における計算を複数のCPUに分担実行させれば大幅な計算時間短縮が見込める. 現在,6台のPCと並列分散処理用ソフトウェアを導入して並列分散最適化システム用PCクラスタの構築に着手するとともに,並列分散処理に対応するための最適化計算プログラムの改変を行っている.
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Research Products
(3 results)