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2005 Fiscal Year Annual Research Report

機能性ナノキャピラリ中の生体分子移動のモデリング

Research Project

Project/Area Number 16760149
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

大宮司 啓文  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (10302754)

Keywordsナノチューブ / ナノフルイディックス / デバイ長さ / 電気二重層 / ユニポーラ水溶液
Research Abstract

電解質水溶液(一価イオン)の濃度が100mMから0.1μMのとき、水溶液のデバイ長(イオンが局所的な電場の影響を受ける距離)はナノメートルのオーダーになる。チャネルの壁が電荷を持ち、チャネルの幅がデバイ長さよりも小さい場合はチャネルの内部は実質的に対イオン(壁の電荷と逆符号の電荷をもつイオン)のみのユニポーラな水溶液となる。一方、チャネルの幅がデバイ長さよりも大きい場合はチャネルの内部は対イオンと副イオン(壁の電荷と逆符号と同符号の電荷をもつイオン)のバイポーラな水溶液となる。いずれの条件においても、チャネルの一部の表面電荷を外部電極に電圧を加える等により変化させると、半導体のトランジスタと同様の原理で、ナノチャネル内部の電流(イオンの流れ)を制御することができる。前者においては電界効果トランジスタと似た特徴をもち、後者においては接合型トランジスタと似た特徴をもつ。しかし後者においては、チャネルの幅がデバイ長さよりも遥かに大きくなると、電気泳動によるイオンの流れの制御よりも、電気浸透による液体の流れの制御の効果が強くなり、いわゆるマイクロポンプとなる。本研究においては、理論計算により、シリカナノチューブと電解質水溶液によって接合型トランジスタやダイオードと同様な動作原理をもつ装置が実現できることを示し、その装置を組み合わせることによって、バイオセンサーとして利用することができることを指摘した。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Nanofluidic diode and bipolar transistor2005

    • Author(s)
      Hirofumi Daiguji, Yukiko Oka, Katsuhiro Shirono
    • Journal Title

      Nano Letters (American Chemical Society) 5?11

      Pages: 2274

  • [Journal Article] Transport phenomena in nanofluidic channels2005

    • Author(s)
      Hirofumi Daiguji, Yukiko Oka, Katsuhiro Shirono
    • Journal Title

      Thermal Science and Engineering (The Heat Transfer Society of Japan) 13?2

      Pages: 22

  • [Journal Article] ナノフルイディックチャネル内部の移動現象-シリカナノチューブ中の電解質水溶液2005

    • Author(s)
      大宮司啓文
    • Journal Title

      表面技術(表面技術協会) 56?12

      Pages: 913

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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