2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16760170
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
上野 哲 立命館大学, 理工学部, 助教授 (40322929)
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Keywords | 磁気浮上 / 磁気軸受 / 回転機械 / 小型モータ / 変位センサ / デジタル制御 |
Research Abstract |
本年度は,6突極型磁気軸受を組み込んだ小型モータを試作し,浮上と回転制御を試みた。まずモータ永久磁石の着磁を行わない状態で試作器を製作し,浮上のみの制御を行った。その結果,安定した制御を行うことができ,ロータ軸の非接触支持に成功した。次にモータの永久磁石に着磁を行った状態で浮上制御を行ったが,この状態では安定した制御を行うことができなかった。その原因として,ロータ永久磁石が磁気軸受の大きさに対して大きく,永久磁石による不安定力を磁気軸受によって打ち消すことができなかったためと考えられる。現在,永久磁石の大きさを小さくした試作器を制作しており,新しい試作器での非接触浮上回転を目指していく予定である。 また磁気軸受の消費電力の低減を目指して,ステータ突極部に永久磁石を組み込んだハイブリッド型磁気軸受を提案し,消費電力の削減に成功した。さらにハイブリッド磁気軸受では軸受力と制御電流の関係が非線形となるため,荷重が大きい状態での制御が困難であったが,軸受力と制御力の関係が線形になるような制御系を考案し,より安定した制御を実現した。 さらに小型変位センサの基礎実験を行うため,XYZテーブルを用いた簡単な実験装置を作成し,インダクタンスの測定を行った。その結果,センサターゲットの変位に比例して,インダクタンスが変化し,変位センサとして利用可能であることを確認した。現在,変位検出回路を製作しており,今後,検出回路を用いた実験を行っていく予定である。
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Research Products
(2 results)