2004 Fiscal Year Annual Research Report
磁気勾配駆動型非接触高温超伝導浮上モータの開発と制振に関する研究
Project/Area Number |
16760173
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
村上 岩範 群馬大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80292621)
|
Keywords | 高温超電導浮上 / モータ / 磁気勾配 / 磁気反発 / 軸受け / ダンパ / 制振 / 非接触 |
Research Abstract |
本研究では、回転体の半径方向からの駆動力を必要とせず、軸方向からの駆動力によって、表・裏で磁化された永久磁石をロータとする高温超電導浮上モータの開発とその制振および運動を解析することを目的としている。この目的を達成するために、平成16年度は下記に様な研究を行い、それに対する成果を得た。 (1)ロータ上面に8個の磁場発生コイルを配置し、隣り合うコイル間に位相の反転した電流を印加することによってできる回転磁気勾配による駆動方法開発し、上下方向の力および軸直角方向の軸周りモーメントを打ち消しながら駆動力を得られる事が確認された。 (2)この時の浮上系の諸特性を解析し、本駆動方式がロータの振動特性に与える影響が極めて微少であることを明らかにした。 (3)磁気勾配発生コイルよりロータの振れ周りおよびピッチングを抑制することが難しいことから磁気反発型の磁気軸受け機構を開発し、ロータの共振点付近での振れ周りの抑制に成功した。 (4)磁気反発型の軸受けは本来軸方向に不安定であるため、軸方向の位置制御が必要であるが、本系においては、超電導浮上のピン留め効果により軸方向の位置制御を必要とせず、非常に容易に非接触磁気軸受けとして効果を発揮することが確認された。 (5)磁気反発型磁気軸受け機構に振れ周りによって生じる軸の速度をアンプを解してフィードバックさせることにより磁気軸受け機構にさらに、磁気ダンパの機能を付加することにより振れ周り振動をほぼ消し去ることに成功した。 (6)これによりロータに浮上、駆動、制振の3つの機能を持たせることに成功した。
|
Research Products
(2 results)