2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16760185
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Research Institution | Oyama National College of Technology |
Principal Investigator |
山崎 敬則 小山工業高等専門学校, 機械工学科, 助手 (80342476)
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Keywords | 計測 / 質量 / 連続秤量 / 計量コンベア / 多連秤 / 信号処理 |
Research Abstract |
コンベアラインで搬送される様々な長さ持つ秤量物の質量を,高速かつ高精度で計測するために搬送速度2.5m/s以上,測定誤差率0.2%以下の精度を持つ質量計測システムが必要となっている.このような性能を実現するために,複数の計量コンベアを直列に配置し,出力信号を組合せて質量を計測する多連秤が提案されているが,その信号処理アルゴリズムは試行錯誤の段階である. 多連秤による質量計測の問題点としては,主に動的な応答遅れと信号処理の遅れによって生じる計量コンベアからの出力信号の干渉,質量の変化に伴う搬送速度の変動が挙げられるが,これらの問題は搬送速度に依存していることから,秤量物の速度情報を用いた信号処理アルゴリズムが設計できれば,多連秤で高速かつ高精度な質量計測が実現できるのではないかという着想に至った. これまでに質量20〜80kg,長さ200〜1400mmの範囲で,質量と長さとを様々に組合せた秤量物を規定の長さを持つ箱の中に入れて2.2m/sの高速で搬送し,長さ400mmおよび600mmの計量コンベアを組合せた多連秤で測定する実験を開始している.秤量物の質量および長さと搬送速度との関係を調べるために質量および長さ変えた秤量物の搬送速度を加速度計等で測定した結果,搬送速度の変動にはあまり関係なく,ある特定の質量および長さの組合せによって質量の測定結果にうねりが生じることがわかった.このため,実験を秤量物の単独搬送と連続搬送とに分けて行い,現在結果を検討している.今後,連続して搬送する場合については搬送間隔を変えた測定も行う予定である.
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Research Products
(4 results)