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2004 Fiscal Year Annual Research Report

会話内容によるメンタルワークロードが自動車運転行動に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 16760206
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

和田 隆広  香川大学, 工学部, 助教授 (30322564)

Keywordsメンタルワークロード / 予防安全 / 反応時間 / 脳波 / 眼球運動
Research Abstract

近年,自動車内にはカーナビゲーションシステムなどの様々な情報提供装置が導入され,ドライバが運転中に受ける情報量がますます増加する傾向にある.情報機器への視覚的注意および操作による姿勢変化は交通事故につながる危険性があるため,音声コマンドによる機器操作や音声による情報の提供など,音声インタフェースが導入されつつある.また携帯電話の使用による危険性についても研究がなされている.しかし,音声インタフェースに関して,情報内容が運転行動に及ぼす影響については明らかにされていない.
そこで本研究では,携帯電話による事故多発に鑑み,ドライバが会話の意味内容によって受けるメンタルワークロードを定量化し,運転行動への影響を明らかにすることを目的とする.
まず会話の意味内容によって自動車運転者に生じるメンタルワークロードを,脳波のα波含有率,眼球運動,および脳内血流の酸素含有量などの生体情報の変化により,定量化することを試みた.日常会話や長い文は定量化が困難であり,かつ難易度の影響を受けるため,本研究では短い質問を会話として用いた.意味内容については,ドライバ個人に対して意味のある質問(個人の属性に関することなど)と,意味のない質問(暗算問題など)に大きく分類した.意味内容によるメンタルワークロードの定量化を行い,意味あり質問時は意味無し質問時に比べ,有意にα波が減少し,眼球運動が減少することを明らかにした.また脳内血流量計測により,意味無し質問時の脳内血流量が有意に減少することを示した.
さらにメンタルワークロードが運転行動に及ぼす影響を調査し,質問を聞いているときの方が,口答中に比べ,有意に反応時間が遅延することを示した.加えて,生理指標によって定量化したメンタルワークロードの程度が上昇するに従い,反応時間が遅延することを示した.

  • Research Products

    (4 results)

All 2004

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 会話内容が運転行動に及ぼす影響について2004

    • Author(s)
      朝尾隆文, 石村潤, 和田隆広, 塚本一義
    • Journal Title

      自動車技術会論文集 35・2

      Pages: 205-210

  • [Journal Article] 会話内容によるメンタルワークロードの定量化とドライバの緊急回避行動への影響2004

    • Author(s)
      山中大地, 和田隆広, 塚本一義, 日下隆, 伊地知園子, 朝尾隆文
    • Journal Title

      自動車技術会春季大会学術講演前刷集 20045291

      Pages: 5-8

  • [Journal Article] フィジカルワークロードの自動車運転操作への影響2004

    • Author(s)
      朝尾隆文, 和田隆広, 塚本一義
    • Journal Title

      自動車技術会春季大会学術講演前刷集 20045276

      Pages: 9-12

  • [Journal Article] フイジカルワークロード負荷時の運転操作の解析2004

    • Author(s)
      朝尾隆文, 和田隆広, 塚本一義, 土居俊一
    • Journal Title

      日本機械学会交通物流部門大会講演論文集 1

      Pages: 199-202

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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