2005 Fiscal Year Annual Research Report
高速スイッチングデバイスを用いた無線タグ用高効率送受信アンテナの開発
Project/Area Number |
16760283
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
日景 隆 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (30312391)
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Keywords | 無線タグ / RFIDリーダ / ライタ / ミアンダラインアンテナ / 小型アンテナ / FDTD解析 / 電磁環境 / 損失性媒質 / 並列計算 |
Research Abstract |
ユビキタス環境実現のキーデバイスの一つとして無線タグあるいはRFIDタグ(Radio Frequency Identification)が注目されている.本研究では,RFID用アンテナの小型化・高効率化を目的として検討を行っている.開発する小型高効率アンテナについて,計算機シミュレーションおよび実験の両面から検討し,さらに時間領域電磁界解析(FDTD)法を用いた仮想電波伝搬環境を実現し,アンテナ設計および伝搬特性評価を行っている. (1)アクティブRFID用のアンテナ素子として,背面に地板を有するメアンダ状ダイポールアンテナ(以下MDA)の検討を行った.従来のミアンダラインアンテナは波長に比して小型化が可能であるが.背面に金属や損失性媒質がある場合,送信特性が大きく劣化する.そこで背面に地板を有し,線路上に装荷されたアクティブ素子によりアンテナ特性を適切に制御する小型平面アンテナの開発を行った.FDTD法によるアンテナ設計・特性評価を行い,実験結果と比較した. (2)パッシブRFIDタグは,それ自体にバッテリーを内蔵せず.読み取り器から送信された電力をつかってICを駆動し,送信された電波を変調し情報を反射波として送信する.したがって,RFID読取装置の設置位置,タグが添付される物体および近傍に存在する人体等周囲環境の影響を受け易い.RFID読取装置(リーダライタ)の出力は1W程度であり,高効率な送受信を行うためには,周囲環境を評価に含めたアンテナデザインツールの開発が不可欠である.さらに,医療機器への干渉影響等電磁環境適合性も検討しなければならない.そこで,RF-IDタグおよび読み取り機が存在する空間全体の電磁界を解析するための電磁界解析ツールを開発した.電磁界解析結果にもとづき,室内,エレベータ内,乗り物内等を例として空間全体の電界強度分布評価法について検討した.
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Research Products
(15 results)