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2004 Fiscal Year Annual Research Report

サンプリング制御に基づく信号解析手法の開発とハードウェア検証

Research Project

Project/Area Number 16760298
Research InstitutionToyohashi University of Technology

Principal Investigator

野口 健太郎  豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (00335100)

Keywords時間制御 / 加減算処理 / 乗算器削減 / ハードウェア量 / 信号解析
Research Abstract

本研究の目的は,我々が検討している時間成分を利用した信号解析手法を開発し,ハードウェアとしてDigital Signal Processor (DSP)を想定し,提案法の有効性を示す.その応用として,同期加減算処理を用いたダムの静水位推定法や音高推定法,Walsh変換を用いたOFDM伝送方式を検討し,その基本性能を明らかにした.以下,これらについて順に記す.
サンプリングレートを制御するディジタル信号処理の有効性を検証するために,雑音に埋もれた正弦波信号の周波数推定を取り上げた.これまでにアルゴリズム検証は終え,乗算量が従来法に比べ少ないことを示している.本研究では,ハードウェアのプロトタイプを作成して,周波数推定性能およびハードウェア量を含めた性能を従来法と比較し,少ない語長で同等の性能を持ち,乗算器数が9分の1となることを示した.
応用として,同期加減算処理を用いたダムの静水位推定法は,おおまかなセイシュの周波数のみを与え,セイシュの周波数およびフーリエ係数を適応的に推定し,その逆相成分を入力信号に加えるダムの静水位推定法を検討した.これにより,ダムの静水位変化に伴うセイシュの周波数変動に追従することができた.同期加減算処理のもう一つの応用である音高推定法は,同期加減算処理を適応的に制御することにより,従来までの手法と比べてハードウェア量が少なくなることを示した.最後の応用は,現在無線通信の分野で広く研究されているOFDM伝送方式のハードウェア削減を行うために,加減算だけで処理が可能な直交関数であるWalsh変換を用いたOFDM伝送方式を検討した.これにより,AWGN環境でその基本性能を示し,実際の伝播環境に近いフェージング環境下での伝送性能改善手法を検討し,従来手法と比べてハードウェア量が46%削減できることを示した.

  • Research Products

    (5 results)

All 2005 2004

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] ハードウェア削減のためのWalsh変換を用いたOFDMの性能評価2005

    • Author(s)
      田中昭吾, 野口健太郎, 猪飼和則, 田所嘉昭
    • Journal Title

      電子情報通信学会技術研究報告 RCS2004-152

      Pages: 1-6

  • [Journal Article] Advantage of frequency estimation based on direct sampling control2004

    • Author(s)
      Kentaro Noguchi, Nobukazu Tanaka, Yoshiaki Tadokoro
    • Journal Title

      The 6th IASTED International Conference on Signal and Image Processing (SIP2004)

      Pages: 477-481

  • [Journal Article] 同期加減算処理を用いた音高推定のための奇数倍音の折返し歪除去の検討2004

    • Author(s)
      金井祐輔, 野口健太郎, 田所嘉昭
    • Journal Title

      電子情報通信学会ソサイエティ大会 A-4-6

  • [Journal Article] 同期加減算処理を用いたダムの水位推定に対する雑音除去性能の改善2004

    • Author(s)
      野口健太郎, 鈴木洋之, 田所嘉昭
    • Journal Title

      電子情報通信学会ソサイエティ大会 A-4-31

  • [Journal Article] Walsh変換を用いたOFDMにおけるマルチパス干渉除去の検討2004

    • Author(s)
      田中昭吾, 野口健太郎, 猪飼和則, 田所 嘉昭
    • Journal Title

      電子情報通信学会ソサイエティ大会 A-5-3

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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