2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16760308
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
河合 正 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30275309)
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Keywords | マイクロ波 / ミリ波 / 受動デバイス / 方向性結合器 / 周期構造 / バンドギャップ / 導波管回路 |
Research Abstract |
(1)誘電体周期構造を有する平面導波路型線路 ●マイクロ波集積回路(MIC)、モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)で主に用いられるマイクロストリップ線路やコプレーナ線路の誘電体に、波長程度の周期で異なる誘電体を配置することで、ある周波数帯で遮断特性が得られることを時間領域有限差分法(FDTD法)で確認した。 (2)誘電体集積基板導波路 ●誘電体基板に側壁をメタライズしたスルーホール列を配置することにより、広帯域、低損失特性を有する導波路が実現可能となることを、市販電磁界シミュレータ(HFSS)で確認した。 ●上記、導波路を利用した直角コーナーの対角線上に、新たにスルーホールを設けることにより、Xバンドで比帯域幅約30%に亘って低反射特性が得られることを確認した。 (3)H面導波管回路系のデバイス設計 ●上記、誘電体集積基板導波路の原型と考えられる金属側壁のH面導波管回路系において、直角コーナーの対角線上に誘電体棒を配置したコンパクト形状で、広帯域低反射特性が実現可能となることを示した。 ●H面導波管を十字に交差した極めて簡潔な回路形状を用いて、その交差部に金属円柱ポストを配置するとともに、外部整合回路として金属ポストならびに有限厚さの窓を配置することで、Xバンドで方向性結合器が設計可能となることを示した。 ●上記の回路は短絡境界H面平面回路法と素回路法を適用して設計を行うと共に、試作実験も行い、設計法の妥当性を確認した。 今後の課題 ●誘電体集積基板導波路系の回路を、側壁が磁壁の導波管回路として取り扱い、上記(3)のH面導波管回路系デバイスの設計手法に基づいて、各種受動デバイスの設計を行う。 ●誘電体集積基板導波路とMIC、MMICとの接続を目的として、マイクロストリップ線路などの平面導波路型線路との変換器を設計する。
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Research Products
(2 results)