2005 Fiscal Year Annual Research Report
自然観測法理論による信号解析法を用いた伝搬電磁波の到達時間決定システム
Project/Area Number |
16760332
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
大久保 寛 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助手 (90336446)
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Keywords | 自然観測法理論 / 雷放電電界 / 到達時間決定 / ディジタル信号解析 / アスペクタム / GPS時刻発生装置 / 瞬時解析 / 落雷発生地点 |
Research Abstract |
1.昨年度に引き続き,秋田県内3観測地点に構築した高精度GPS時刻発生装置を装荷した雷放電放射電界観測システムを用いて落雷時電界を観測した。 2.データの回収,観測システムの保守点検を定期的に行い,本システムは,順調に動作し無人観測が継続して行われている。 3.新しい到達時間決定法として提案している自然観測法理論を用いたパルス信号の変曲点を利用する方法について,数値解析によって,理想的な波形を作成し,この波形に適用することで理論的な精度の検証を行った。その結果,落雷地点と観測地点の距離に誤差及び主放電に重畳する細かいパルス性雑音に関する誤差について,提案法が優れていることを示した。 4.本システムによって観測された電界波形を用いて,落雷地点の決定を行った。 5.数値解析によって求めた落雷伝搬電磁界の伝搬速度を考慮し,かつ,自然観測法理論を用いたパルス信号の変曲点を利用する到達時間決定法を観測波形に適用し,落雷地点を求めた。また,その精度検証を行った。 6.数時間の落雷地点分布の移動を表す図を作成し,定性的な精度の検証を行った。 以上のように,本研究では,秋田県内に高精度の落雷電界観測システムを構築した。また,数値解析を用いて落雷電界の理想的な波形を求めて,本研究代表者が提案した自然観測法理論による電磁界の到達時間決定法の有効性を検討した。さらに,数値解析によって明らかとなった条件を考慮し,本観測システムで観測された電解観測波形に対して,本手法を適用し観測実験的に検討した。
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