2005 Fiscal Year Annual Research Report
室内反射音のアクティブ抑圧システムの開発に関する研究
Project/Area Number |
16760348
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
高根 昭一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教授 (90236240)
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Keywords | 反射音 / アクティブ抑圧 / Kirchhoff-Helmholtzの境界積分方程式 / リアルタイム / フィルタリング / 伝達関数 / モデル化 |
Research Abstract |
本研究では,研究代表者が考案した室内反射音のアクティブな抑圧手法を,多チャネルの音信号入出力機能を備えた高速コンピュータを用いて開発することを大きな目的とする.考案した手法の実際の室内音場への適用に際しては,室内の音響伝達系の変化や実時間性を考慮したシステムの設計を行い,開発したシステムを実際の室内空間に設置した上で反射音の抑圧性能を評価し,有効性を検証する. 平成17年度は,平成16年度に引き続き,研究代表者が提案したKirchhoff-Helmholtzの境界積分方程式に基づく反射音抑圧手法について,実音場への適用を試みた.平成16年度に購入した高速CPUを4個塔載したコンピュータに加え,平成17年度に高速CPUを1個(Dual Coreのため実質的には2個)塔載したコンピュータを本補助金で購入し,音信号入出力ボードから入力された音信号をリアルタイムでフィルタリングするプログラムの製作を行った.その結果,通常のOSでリアルタイムの制御を行うためには,起動時の遅延とコンピュータ間の通信が問題となることが判明した.現在これらの解決に向けたプログラミングを行っている.制御フィルタを固定としたシステムで制御を試みたところ,所望の制御がある程度達成されていることが確認された.このことについて,本質的な研究発表は行えていないが,音源〜受音点間の伝達関数を効率良くモデル化する手法など,限られた計算資源で効率の良い制御を行うための検討を行っている. 平成18年度は,本研究の最終年度として,リアルタイムで動作するシステムの製作を進めるとともに,計算コストの効率化を図った新たな手法の開発を行う.
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Research Products
(3 results)