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2005 Fiscal Year Annual Research Report

合成短繊維添加によるコンクリートの収縮ひび割れの防止

Research Project

Project/Area Number 16760360
Research InstitutionYokohama National University

Principal Investigator

細田 暁  横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (50374153)

Keywords合成短繊維 / 収縮ひび割れ / プラスチック収縮ひび割れ / 補水効果 / 架橋効果 / 拘束
Research Abstract

本研究は,合成短繊維を少量添加することでコンクリートの収縮ひび割れを低減・防止することの実用化を目指すものである。研究は二つの柱からなり,(1)すでに剥落対策を目的として少量の短繊維を使用しているJR東日本の構造物を中心に,実構造物での繊維のひび割れ抑制効果を調査すること,(2)繊維がコンクリートの収縮ひび割れを抑制するメカニズムを解明すること,を並行して進めた。
実構造物の調査からは,コンクリートの収縮変形に対する外部拘束の程度により,繊維の収縮ひび割れ抑制効果が出る場合と,ほとんど出ない場合があることが分かった。具体的には,トンネルの二次覆工コンクリートで背面の一次覆工コンクリートとの縁が防水シートで切れているような場合は,二次覆工コンクリートの天井部の収縮ひび割れが繊維の存在によりかなり抑制されていた。一方で,高架橋の中間スラブのように四辺を梁で拘束されるような場合には,繊維のひび割れ抑制効果はほとんど見られなかった。
収縮ひび割れの抑制メカニズムについては,繊維がプラスチック収縮ひび割れを抑制する機構を解明した。繊維は親水性がある場合,ペースト中の水分を捕捉しており,この効果だけでも,ペーストのプラスチック収縮ひび割れをかなり抑制する。プラスチック収縮ひび割れのひび割れ幅の抑制には,繊維の架橋効果も寄与している。架橋効果は従来から指摘されていたが,水分を捕捉する効果については,国内外で初めて発見した機構である。
また,一部の繊維を適量用いることで,中長期的なコンクリートの収縮ひび割れも抑制することが明らかとなったが,その機構解明は今後の課題として残った。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] 合成短繊維がプラスチック収縮ひび割れを抑制する機構2005

    • Author(s)
      細田 暁, 臼井明子, 高梨大介
    • Journal Title

      セメント・コンクリート論文集 No.59

      Pages: 419-426

  • [Journal Article] 合成短繊維添加によるブリーディングの抑制効果2005

    • Author(s)
      高梨大介, 細田 暁, 臼井明子
    • Journal Title

      コンクリート工学年次論文集 Vol.27, No.1

      Pages: 253-258

  • [Journal Article] 合成短繊維が凝結前のコンクリートに及ぼす影響に関する一考察2005

    • Author(s)
      細田 暁, 臼井明子, 高梨大介
    • Journal Title

      土木学会第60回年次学術講演会講演概要集 V部門

  • [Journal Article] Plastic Shrinkage Crack Controlling Mechanism of Synthetic Short Fiber2005

    • Author(s)
      Akira HOSODA
    • Journal Title

      The 30th Anniverdary Conference an OUR WORLD in CONCRETE & STRUCTURES, 23-24 August 2005, Singapore No.30

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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