2004 Fiscal Year Annual Research Report
自動車走行が生むガストを資源とするエコ発電とそれによる高速道路設備への電力還元
Project/Area Number |
16760372
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
北川 徹哉 名古屋大学, エコトピア科学研究機構, 助教授 (10287584)
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Keywords | ガスト / 自動車 / 自然エネルギー / 交通 / 発電 / 風洞実験 / 高速道路 |
Research Abstract |
本研究の目的は,自動車の高速交通が生むエネルギーを回収して高速道路施設の電力へ循環させ,電力負荷軽減に役立てることである.本年度においては,まず,自動車の高速走行が生む風速変動(ガスト)のエネルギーを回収するための受風振動発電体を設計・製作した.本発電体の構造はシンプルであり,ガストを受けて振動する受風パネルとその振動を電力に変換する発電部からなる.発電部は,受風パネルに直結した永久磁石がコイル中を運動して生じる電磁誘導により発電する仕組みである.ここで,磁石を含む受風パネルの質量とこれを支持するバネとのバネーマス系については,Sanz-Andresら[2003]の研究を参考に自動車のスケールと走行速度をパラメータとして設計し,自動車通過による空気力変動と共振するようにチューニングした.次に,風速を動的に制御することが可能な風洞に本発電体を設置し,周期的な変動気流を与えた.変動気流の周波数と振幅とを変化させつつ受風パネルの振動と発電量とを計測し,本発電体の基本的な対風動特性と発電特性を把握し,風速変動周波数-応答伝達関数を導出した.また,実験結果に応じて発電体を改良・改修し,発電性能の向上を図った.さらに,屋外において本発電体の前方を自動車を通過させ,風速変動特性,本発電体の応答振動特性と発電特性を確認した.
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Research Products
(4 results)