2004 Fiscal Year Annual Research Report
オゾンを用いた余剰汚泥削減型活性汚泥法による下水の高度処理特性と操作因子
Project/Area Number |
16760444
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
西村 文武 愛媛大学, 工学部環境建設工学科, 助教授 (60283636)
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Keywords | オゾン添加活性汚泥法 / 生物学的硝化脱窒法 / 下水処理 / 高度処理 / オゾン処理 |
Research Abstract |
オゾン添加活性汚泥法は、余剰汚泥の発生量削減やバルキング抑制等に効果があるとされるが、オゾンによる汚泥液化のために処理水中の窒素やリン濃度が上昇することが懸念される。本研究では、オゾン添加活性汚泥法で窒素除去を行うことを試み、その一例として生物学的硝化脱窒法の適用を検討した。回分実験や連続実験を通して、種々の条件で処理特性を明らかにし、従来の芳醇活性汚泥法やその変法(無酸素好気循環法など)と比較した結果、以下の特徴があることが示された。 1)無酸素-好気循環法をオゾン添加活性汚泥法に用いたとき、オゾンによる液化有機物は脱窒のための水素供与体として利用されることがわかった。無酸素槽で有機物不足となる場合には、オゾンを添加することにより脱窒を促進させる結果となった。実験結果は従来の知見から予測されるものであったが、連続処理実験においても同様な現象が生じ、処理法として活用できることが実証された。 2)オゾンにより汚泥を液化させると難分解性有機物も生じるために、Air系列よりもオゾン系列の方が処理水中の有機物濃度は高くなった。 オゾン添加活性汚泥法では、脱窒促進や余剰汚泥削減ならびにバルキング防止が、対照系よりも優れている点として今回実証されたが、一方で難分解性有機物の流出やオゾンを使用することのコスト面の課題が存在する。適用に当たっては、各々の廃水処理目的から総合的に判断する必要があることが、今後の課題としてあげられた。
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Research Products
(2 results)