2004 Fiscal Year Annual Research Report
解適合格子・超並列計算を用いた住宅の通風性状予測ソフトウェアの開発
Project/Area Number |
16760471
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
今野 雅 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (10312977)
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Keywords | 通風 / 解適合格子 / 基盤ソフトウェア / フリーソフトウェア / ベンチマークテスト / 住宅 / CFD / 超並列計算 |
Research Abstract |
本年度は、文部科学省ITプログラムの「戦略的基盤ソフトウェアの開発」による次世代流体解析コードFrontFlow/red(以下FFRと記す)を取得して、本ソフトウェアの様々な検証数値実験(ベンチマークテスト)を行なうとともに、東京大学の風洞において、密集した市街地を想定して,住宅の風圧係数や通風量に関する風洞実験を行った。以下にベンチマークテストの詳細を記す。 1.FFRの特性を詳しく把握するため,「戦略的基盤ソフトウェアの開発」の開発元が行っているFFRのサポートサービスを依頼して,いつくかの疑問点を正し,コード特性を把握した. 2.FFRは非構造格子用のCFDコードであるため、まず非構造格子に対応した格子生成コードの選定を行った。2種類の商用ソフトウェアと3種類のフリーソフトウェアを行なった結果,現在は自動的な格子分割を行う分には,格子生成の分野でも,良質なフリーソフトウェアが入手できるため,ライセンスの問題で既存の研究で用いた格子を共有して使用することが難しい商用のソフトウェアを使う必要性があまりないことがわかった. 3.格子生成の分野と同様に,現在では高機能な可視化フリーソフトウェアが入手できる.商用のコードと比較した結果,可視化についてもフリーソフトウェアで十分であることがわかった. 4.上記で選定したソフトウェアの入出力形式とFFRの入出力形式間のコンバーターを作成した. 5.CFDコードのベンチマークテストとして良く用いられているバックステップ流れや,建築風環境の分野で盛んに用いられる直方体周りの流れ場の解析等の数種類の数値解析を行ない,既往の計算結果や風洞実験結果と比較することでコードの検証や特性の把握を行った.
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Research Products
(1 results)