2004 Fiscal Year Annual Research Report
海浜埋立地の住宅地開発における環境変容と居住者の意識・住まい方の関連に関する研究
Project/Area Number |
16760472
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
淺輪 貴史 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (50361796)
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Keywords | 微気候 / 緑 / 野鳥 / 住宅地 / 住環境 / 意識 / 住まい方 / 実測 |
Research Abstract |
研究初年度である本年度は、開発中期段階における住宅地内の風環境の実態把握、居住者による入居直後の住環境評価、及び開発中期段階における住宅地の環境情報のデータベース化を実施した。 1.開発中期段階において、開発完了区画と未開発区画において風環境の実測調査を行い、住戸建設が、住宅地内の風環境変容に及ぼす影響を明らかにした。また、住宅地中央に位置する住宅において、夏季に屋外と屋内の風環境を同時に実測調査し、屋外の風環境と室内通風との関連を明らかにした。開発後の調査は、次年度以降に実施する予定である。 2.152戸の住戸の居住者を対象に、当住宅地の選定理由と入居時の住環境評価に関するアンケート調査を実施した。回収率は約70%であった。アンケート結果より、居住者の住宅地の選定理由と入居時の住環境評価について結果を集計した。植生・微気候・野鳥に関する意識・評価を中心に設問を設けることにより、次年度以降で分析する、住宅地環境と居住者意識・住まい方との関連に使用する居住者意識の情報を整備した。 3.開発中期段階において、上記1の風環境の調査結果、及び別途実施している(本申請内容には含まない)植生の生育状況調査、野鳥の生息・飛来調査結果を整理し、環境情報としてデータベース化した。開発後の状況についても、次年度以降に整備してゆく予定である。また、住宅地環境情報図のベースとなる住宅地CADモデルを作成した。これには、基本情報として建物、植生、地面の情報が含めた。今後、未完成区画の開発状況と住宅地環境の変容状況に応じて、段階的に情報を更新してゆく。
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