Research Abstract |
1)前年度成果のとりまとめ 前年度成果をとりまとめ,日本建築学会近畿支部(2005.6,1題),日本建築学会大会(2005.9,2題),第2回自然換気に関する国際ワークショップ(2005.12,1題)にて口頭発表した. 2)CFD解析による建物内外気流の流管解析 前年度に引き続き,乱流モデルとして標準k-εモデル及び応力方程式モデル,及びメッシュ数をパラメータとしたCFD解析により,流管性状特に流管面積の同定を行い,風上・風下側開口間での面積変化性状,圧力損失,流量係数を算出した.その結果,開口面積が大きい条件で,通常用いられるチャンバー法による流量係数値及び無開口模型での風圧係数値と大きく異なることが明らかになった. 3)ダクトの圧力損失係数資料の援用の可能性 機械分野で蓄積されているダクトの圧力損失係数資料の援用を目的として,CFD解析で得た通風時の流管を拡大・縮小管と見なして圧力損失係数をダクト資料より算出し,圧力損失係数のCFD解析値との比較を行った結果,風上開口に到達するまでの全圧損失を0とすることによって,援用の可能性があることが示された. 4)戸建住宅模型での2)3)の検討を目的としたCFD解析の精度検証 研究協力者であるスウェーデン・イエブレ大学・Mats Sandberg教授とともに,戸建住宅を模擬した模型を用いた風洞実験及びCFD解析を行い,2)3)と同様の検討に着手した.現時点では,CFD解析の精度検討が終了しており,応力方程式モデル(RSM)で流管内静圧分布を十分な精度で再現できることを明らかにした. 5)本年度成果のとりまとめ 本年度成果をとりまとめ,英文学術誌へ投稿・採用され(2006.3,1題),また空気調和・衛生工学会近畿支部(2006.3,1題)にて口頭発表した.
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