2004 Fiscal Year Annual Research Report
歩行時の空間把握において周辺視が果たしている役割の解明
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16760484
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
吉岡 陽介 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (00361444)
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Keywords | 周辺視野 / 制限視野 / 歩行 / 空間把握 |
Research Abstract |
本年度(〜平成17年3月31日)の研究実績の概要 (1)視野の任意の部分を制限することのできる実験装置の開発を行った。 本研究では周辺視野の役割を細かく検証するため、視野の任意の部分を制限することのできる実験装置を使用する。実験装置によって視野のいろいろな部分を制限し、そのときに生じる被験者の行動の変化を観察することで制限された視野の部分が本来担っていた役割を推察していくが、平成16年度はまず従来の実験装置の問題点を解決した新しい実験装置の開発をおこなった。従来の実験装置には、視野の周縁部が自動的に制限されてしまう、網膜に届く光の絶対量が少なくなる、といった問題点があったが、新しい実験装置ではこれらの問題点が解決された。また当該実験装置作成に関わる技術について本年度初頭に特許申請を行っている。 (2)開発した実験装置の特性の検証を行った。 新しく開発した実験装置に関する基礎的なデータを収集した。実験装置を装着した被験者の前にさまざまな試験指標を提示し、明るさや形状への応答精度を測定。測定したデータと既往研究における周辺視野感度の測定結果とを比較することで、実際にこの装置を用いて得られた実験結果を解析するときに特に留意しておかなければならない事項を明確にした。この測定データとその考察結果については基礎心理学研究(学会誌)に投稿の準備を進めている。 (3)実験装置を装着した歩行実験を開始した。 サンプルデータを集めるため、実験装置を装着した数人の被験者に小規模の実験用迷路の中を歩行してもらった。実験データは現在まだ出そろっておらず、来年度へ向けた課題として残っている。
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