2004 Fiscal Year Annual Research Report
周産期医療施設における部門構成と新生児集中治療・療養生活環境の再編成計画
Project/Area Number |
16760496
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
竹宮 健司 東京都立大学, 工学研究科, 助教授 (70295476)
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Keywords | 周産期医療施設 / 医療施設 / NICU / 患者 / 施設計画 / 療養環境 / 新生児 |
Research Abstract |
本研究は周産期医療施設の計画指針を実証的な知見を基に再構築することを目的としている.本年度は研究の第1段階として,以下の2つの検討を行った. 1)周産期医療施設における各部門の連携に関する実態把握 周産期医療対策整備事業により都道府県から認定を受けた先進的な総合周産期母子医療センターおよび地域周産期母子医療センターを対象に,母体と患児の受療行動を把握するための訪問ヒアリング調査を実施した.特に,新生児集中治療病棟(NICU)を中心とした部門間の搬送経路,各部門での受療内容・滞在期間などを把握し,部門相互の役割と関連性を明らかにした.さらに,新生児集中治療病棟の治療・療養生活環境の構成について,ゾーン分割手法と環境要素の関連,家族の面会・付添行動(カンガルーケア等),スタッフの作業領域の視点から,既存施設の計画状況・問題点を明らかにした. 2)周産期医療施設ネットワーク体制の実態把握 周産期医療施設の面的な整備の観点からの検討を行うため,都道府県単位で周産期医療ネットワーク体制を構築している先進的な自治体を選出し,同自治体内での周産期医療施設の稼働状況・搬送件数等の統計資料の収集を行った.(周産期医療協議会報告書,同協議会における提出資料及び統計資料)また,自治体内のすべての総合周産期母子医療センターおよび地域周産期母子医療センターを対象に,年報等の資料提供依頼を行った.さらに,承諾の得られた施設を対象として,施設管理者と医療スタッフを対象とした訪問聞き取り調査を実施した.調査では,施設間の搬送件数やドクターカーによる母体・新生児の搬送件数,施設の運営状況,諸室の使用状況,看護単位の構成等について把握した.
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